2009年3月16日:直径50cm以上の松を求めて岩手へ
岩国市の材木屋と一緒に仕入の現物を確認しました。
2009年3月25日:現地で丁張りをしました。
位置決めをします。
2009年4月14日:原寸図を書きます。
原寸を書く目的の一つが屋根の反り具合をだすことです。
いい曲線を描くために論議されます。
若い大工も頑張っています。
瓦の重ね方、厚みも確認します。
2日で仕上がりました。桁、母屋木、棟木、差母屋などの型が取れました。
2009年4月14日の大安の日に「地鎮祭・起工式」を行いました。
祭壇の後ろが桜でした。最高の気分です。
参加者は工事関係者様も含め16名でした。
津和野太鼓谷稲荷神社の宮司様に来ていただきました。
4月22日に材料が入荷しました。
梁の形は太鼓梁にします。12角形になり、両サイドは太鼓のように大きめに削り落とします。
電気かんなで荒削りをします。
12角形をだすのにセンスが問われます。木は一本一本違うのでその木に合わせて墨をうちます。
仕上がりをイメージしながら慎重かつ大胆に作業します。
大工の手によって「木」は新しい命を吹き込まれます。
かんなクズの量は半端ではありません。
完成しました。写真では小さく見えますが、実物はすごいです!
4月29日現在の図面です。
1/5で梁と桁の一部の模型を作ってみます。
大胆かつ繊細な作業が続きます。
徐々に仕上がります。
地盤が軟弱で、谷間の地形なので、水がたくさん出ました。急遽、地盤改良をしました。そして基礎はベタ基礎になりました。
4月30日時点の上から見たところです。かなり大きいです。
5月7日:基礎工事が完了しました。
5月12日:石を積み上げます。
丁寧にセメントをひきます。
水平になるように微調整します。
石にはこのように切れ目をいれました。 さて何のためでしょう?
設置後に上から見るとこのようになります。この穴に漆喰を流し込みます。そうすることで、隣り合いのふたつをしっかり結合し、かつ防水効果にもなります。
「いろり山賊錦店」の敷地は中国山地の谷間になりますので水が豊富です。地中に水はけがよくなるように工夫します。
このように少しずつ完成に近づいています。
構造を再度検討する為に、1/5で模型を作っていただきました。
梁の上に桁を乗せる工法です。
5月27日:梁に墨をどんどんつけていきます。
部分的にこのように繋ぐところもあります。
5月29日:今日はすごく良い天気です。作業場からの風景です。
山賊大工の選抜3名が毎日作業を進めます。
梁の加工に入っています。どこの場所かは→
写真右端のところを作業中です。
柱を載せるところのほぞの仕口です。
建物の角の腕木が集合するところの吊り束の仕口です。
梁の上面の束穴です。
木に新たな命が吹き込まれる感じがします。こんな現場を見れるなんて幸せです。
6月20日:現場で詳細な図面が描かれ続けています。
こちらは矩計図の実寸です。私もこれを元に作業を進めます。
10月23日:あと少しですべてのきざみが終わります。
数ヶ月分の成果が山積みです。
普段ではなかなか見ることはできないです。
すごい仕口です。
たくさんの材料が並びます。
一つ一つ手抜きはありません。
木のもつ温かみ
木のもつオーラ
改めて木は生きているんだなと感じます。
人の手が入り
形を変えても
そばにあると安心する自分がいます。
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