室内(南側) - いろりを切ったテーブルに円座をおき、竹の簀の子張り天井からは、照明を入れた煙返しを吊り下げた。障子越しに南庭が見える。
大釜とかまど - 民家の道具の中でも最も大切な必需品であり、また神聖なコーナーである。店内の中央にあって、どの方向からも見える。大釜の直径2メートル。
室内(北側)- 南庭からとり入れた引き水が、大釜の前を通り、室内中央を流れて正面水車へ注ぐ、テーブルはケヤキの輪切り、椅子はモチつき臼。
入口 - かまど越しに入口を見る。右手前からせいろ、なまこ壁としゃち瓦、女中部屋として使ったといわれる吊り部屋、二階へ通じる階段、吊り提灯など・・・。
特別室(校倉造) - 奈良東大寺の正倉院に収納されている御物は一千年を経てなお完全な姿をとどめているが、この保存を可能にしたのが、校倉造(あぜくらづくり)だといわれる。木組みの技法のすばらしさを再現した。
民家で使った道具はごまかしがない。このケヤキの箪笥も、永年使いこまれた手の温もりを感じる。