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集合写真

Special Thanks Okada,Takeuchi,Daiamon,Yamamura and Takeshita Feb.27,2008

開店当時の老松店

写真は開店当時の老松店です。前回の土間工事から25年が経過し、土間が磨り減ってきましたので、新規に施工します。

土間に埋め込まれた黒い那智石

土間に埋め込まれた黒い那智石が土間の工事の時期を知らせてくれます。この石が出てきたらそろそろやり変えです。

2月14日 事前準備

事前に色々な調合でテスト

事前に色々な調合でテストをしました。今回はこの調合で大変苦労しました。

入荷した砂

入荷した砂が目が細かすぎましたので他に当たってみます。

無塩左官砂

「無塩左官砂」という商品を仕入れてみました。

無塩左官砂の中身

中身は海砂でした。これを使用します。この目が小さすぎると水はけが悪くなります。

鬼真砂と海砂

「鬼真砂」と「海砂」を混ぜます。

岡田博之さん

真剣な表情の岡田博之さんです。

藁

藁(わら)です。このままも使用しますが、土と混ぜる用としてを3cm位に切断ます。

押し切り

これが昔農家などで使用していた「押し切り」です。

岡田左官

岡田左官によって準備して頂きます。

仕上がり

仕上がりはこんな感じです。

2月25日 工事開始(古い土間撤去)

店内を養生

いよいよ工事当日になりました。作業中は粉塵がかなり予想されますので店内をしっかりと養生します。

粉塵を外へ排出

強制的に粉塵を外へ排出します。

粉塵

いよいよ古い土間を崩していきます。ものすごい粉塵です。

掘り下げ

約13~15cm位、掘り下げました。

2月26日 バラスひき

バラスをひいている写真

バラスをひき始めました。最終土間仕上がりの高さより9㎝下がったところに合わせます。

バラスをならしている写真

バラスをならします。下地バラス3~4cm、土間1層目5cm、2層目5cmの予定です。

土間を図っている様子の写真

本来なら土間が10cmですので10cmに合わせるのですが、土間を叩く事によってバラスも下がるので最終仕上がりより9cm下がったところにあわせます。

図

わかり易く図にするとこんな感じになります。土はたたく事により約半分の厚みになります。

写真

頑張って綺麗な写真を撮ってみました。

道具

本日頑張ってくれた道具達です。

2月27日 たたき1層目

消石灰とにがり

土と配合する「消石灰」と「にがり」です。しかし物凄い量です(汗)

すさ

これも一緒に混ぜるもので「すさ」といいます。

記念撮影

仕事の前にみんなで記念撮影です。

ミキサー

3台のたらい型ミキサーで土の調合、練りを行いました。

マスクなどを装備

消石灰も入れますのでマスク、ゴーグル、手袋を装備します。

藁をひいている様子の写真

最初に5cmほど土を入れて、藁をひきます。その後また5cm土をいれます。

叩きはじめ

叩きはじめです。藁が散らばっているように見えますのは隣に土を入れた時への繋ぎとする為です。

叩いている様子の写真

叩くコツは上に振り上げ、下ろす時には力を入れない事です。

藁が横に出ている状態にしている様子の写真

一番手前が少し土を盛って藁を置いた所、その奥は藁の上に土を置いた所、一番奥は土のレベルを出してから叩いた所です。注目点は手前側です。横割れが無い様に、絶えず藁が横に出ている状態にしています。

休憩

少し休憩をします♪

作業している様子の写真

休憩後もミキサーは3台がフル稼働しています。たたく人員とのバランスがちょうど良かったです。

水をミキサーに入れている様子の写真

規定の水の量はありますが、真砂土の水分が部分的に違うので、左官の手によって微調整します。

叩いている様子の写真

叩きが均一になるように注意します。

たたき1層目の完成

バラスの上に5cm土を入れて、藁を引いてまた5cm土を入れて計10cmの土をいれました。叩く事によって半分の5cmの仕上りになりました。この時点で那智石を適量撒き、叩きました。那智石は次回の土間工事の時期を知らせる目安の為です。

2月29日 たたき2層目

2層目の作業

中一日空けて2層目の作業です。1層目の上に藁をひきます。

土を馴らしている様子の写真

藁をひいた上から土を入れて馴らします。土は5cm盛りました。後から仕上げで5cm入れます。

高さを確認している様子の写真

最初の5cm分を入れて叩いたので、2回目の土入れに入る前にレベルを確認します。

最終の土入れ

最終になる土入れです。藁もひいた上に5cm盛ります。

藁をひいている様子の写真

手前側が朝叩いたところに藁をひいています。奥は更に最終の5cm盛ったところです。

最終仕上りの高さ

土に埋まっている緑のテープの上場が最終仕上りの高さです。

石のキワなどを水をつけたコテで固めている様子の写真

石のキワなどを水をつけたコテで固めます。水分が多いと固まりやすくなります。

せっとうで板を叩いて締めている様子の写真

せっとう(げんのう)で板を叩いて締めている所です。

仕上げの叩き作業

叩き器具の中で仕上げの叩き作業です。

隅の方も叩いている様子の写真

隅もしっかりと叩きます。

げんのう・隅用板小・隅用板中

左からげんのう、隅用板小、隅用板中です。

叩き作業で使った道具たち

叩き作業で使用しました。道具達もお疲れ様でした。

完成

皆の努力でついに仕上がりました。たたきの土間は物凄く手のかかるものでした。しかし、土間がある生活にはその努力以上の価値があるように思えます。こうした日本の良い文化を後世まで残していけたらと思っています。